製品情報
TIA216G2成分加熱硬化型

※2成分付加型液状シリコーンゴムのメリット・デメリット
①メリット
主剤と硬化剤を分離することで長期保存が可能で、硬化開始のタイミングを自在に制御できる点です。混合比の調整によって硬度や粘度などの物性も柔軟に設計できます。また、触媒による付加反応は副産物を出さず、寸法安定性や耐候性、電気絶縁性に優れています。
②デメリット
混合工程が必要なため管理が煩雑になり、混合不良による硬化不良や物性ばらつきのリスクがあります。設備投資や工程管理が求められるため、用途や製造環境に応じた選定が重要です。
特徴
- 熱伝導率が高く、放熱用に適しています。
- 混合比が 1 : 1 (重量比)の使いやすい 2 成分形です。
- 低粘度で作業性に優れ、ポッティング用途に好適です。
- 50°C以上の加熱により、短時間で硬化します。
- 硬化後は柔らかいゴム・ゲル状ですので、各種ストレスから部品を保護します。
- 耐熱性、耐寒性に優れ、硬化後は -40~+150°Cの広い温度範囲で使用できます。
用途例(当社想定)
- 車載部品(ECU、インバータ、EPS、オルタネータ等)
- 通信機器(通信基地局)
- 電子デバイス(PC、スマホ、サーバ、ゲーム機等)
特性例
硬化前
| 項目 | 単位 | TIA216(A) | TIA216(B) |
| 外観 | 灰色流動性 | 灰色流動性 | |
| 粘度(23°C) | Pa·s | 9 | 7 |
| 密度 | g/㎤ | 2.69 | 2.69 |
| 混合比 | 1:1 | ||
| 作業可能時間 | h | 0.5 | |
| 硬化条件(加熱時) | °C/h | 70/0.5 | |
| 硬化条件(常温時) | h | 6 | |
硬化後の性質(70°C x 30分)
| 項目 | 単位 | 特性値 |
| 外観 | 灰色ゴム状 | |
| 熱伝導率*1 | W/(m·K) | 1.6 |
| 密度 | g/cm3 | 2.69 |
| 硬さ(タイプE) | 45 | |
| 引張強さ | MPa | 0.2 |
| 切断時伸び | % | 40 |
*1: 熱線法
保管について
室温保管では徐々に粘度が上昇しますので、冷蔵庫保管(0~10°C)してください。なお、低温から室温に戻す際、結露しますので、室温に戻してから開栓してください。冷蔵保管にお困りの際は、安達新産業株式会社に問い合わせください!
製品データシート
874 KB
pdf
安全データシート
549 KB
pdf
安全データシート(SDS)は随時変更されます。最新版をご確認の際は、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズジャパン合同会社のホームページをご確認ください。



