TSR1512 - AD-Chemi.com - 安達新産業株式会社 - 付加型シリコーン粘着剤

製品情報

TSR1512付加反応型

モメンティブ製「TSR1512」は、メチル系付加反応型※シリコーン粘着剤です。架橋剤にはCR50を使用します。低温(120°C）で硬化できますので、高温加熱できない素材にも使用できます。また、溶剤乾燥と硬化が同時にできますので、過酸化物硬化型(90°C＋165°C)に比べて工程短縮が可能です。TSR1512は、電子部品や高機能テープ用途に最適なシリコーン粘着剤であり、低温硬化性と高い保持力を兼ね備えています。効率的な製造プロセスを支援し、幅広い基材への適用が可能な点が大きな魅力です。

※付加硬化とは？
白金触媒による付加反応（ヒドロシリル化反応）により硬化します。一般的に低温(100～120°C)、短時間(1～3分)での硬化が可能です。

特徴

低温、短時間の加熱により硬化、粘着します。
フッ素樹脂、ポリイミド、シリコーンなどにもよく粘着します。

用途例(当社想定)

粘着テープ（フッ素樹脂テープ、金属テープ等）
部品固定用

特性例

硬化前

項目	単位	TSR1512	CR50
外観		淡黄色半透明液状	透明液状
粘度（25°C）	Pa·s	75	–
不揮発分(105°C,3h)	%	60	–
比重（25°C）		0.98	–
溶剤		トルエン、キシレン	トルエン
混合比（重量部）		100:1

粘着特性※1（硬化条件：120°C x 2分）

項目	単位	特性値
粘着力※2	N/25mm	8.8
ボールタック※3	(ホ゛ールナンハ゛ー)	32
保持力※4	h	600以上

※1：測定条件 JIS Z 0237 詳細はTDSをご確認ください。
※2：粘着力ひきはがし角度 180度
※3：ボールタック傾斜角度 30度
※4：保持力時間：落下迄の時間、測定温度：200°C、荷重：1kg

使用方法

1．正常な容器に取材を量りとり、所望の濃度にトルエンなどの溶剤で希釈後、架橋剤を添加して均一になるまで混合してください。
2．混合時に泡を巻き込んだ場合、脱泡してください。
3．ドクターブレードなどで基材に塗布してください（ドクターブレードは印刷機の凹版に接触させて余分なインクやコーティング液をかき取る刃で、均一な塗布に重要な役割を果たします。）
4．乾燥機等で加熱硬化してください。
注意点
・水、イオウ、窒素化合物、有機金属塩、リン化合物などを含む基材表面では、硬化しないことがありますので材の一部で予備試験を行ってください。
・引火性があるため、火気厳禁の環境で使用をお願いします。