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モメンティブ製シリコーン消泡剤の選び方

2026年05月11日

消泡剤は「材料」ではなく「プロセス最適化ツール」

製造現場における泡は、単なる見た目の問題ではありません。

  • 生産効率の低下
  • 充填不良やオーバーフロー
  • 品質ばらつき(ピンホール・ムラ)
  • センサー誤検知

といった重大なトラブルの原因となります。特に近年の自動化・スマートファクトリー環境では、泡は「見えないノイズ」として工程安定性を大きく左右します。

モメンティブのシリコーン消泡剤は、微量添加で高い消泡効果・耐熱性・化学安定性を持ち、食品・化学・塗料・排水など幅広い分野で使用されています。しかし重要なのは、「どの消泡剤を使うか」ではなく「どう選ぶか」です。

1. 最初の判断:「工業用」か「食品用」か

消泡剤選定は、ここで9割決まります。

👉 工業用途か、食品用途か

安達新産業株式会社 AD-Chemiでは、モメンティブ製消泡剤を

  • 工業用:3品種 TSA732,TSA730,TSA720
  • 食品用:4品種 TSA750S,TSA750,TSA737,TSA737F

に整理し、用途に応じた最適選定を可能にしています。

2. 【工業用】3品種で考える選定ロジック

対象製品: TSA732 / TSA730 / TSA720
工業用途では 消泡力 × 分散性 × プロセス適合で選定します。

■ STEP1:速効性(破泡力)はどこまで必要か?

▶ 強い破泡力が必要

  • 高発泡系
  • 強撹拌
  • 立ち上がり泡が多い

👉 TSA732→ シャープな破泡性能、「まず泡を潰す」用途に最適

▶ そこまで強くなくてよい → 次へ

■ STEP2:分散性・安定性を重視するか?

▶ YES

  • 塗料・インキ
  • 均一性が重要
  • 外観欠陥NG

👉 TSA720→ 分散性に優れ、安定運用しやすい

▶ NO → バランス型へ

👉 TSA730→ 破泡力と分散性のバランス型、 工業用途の“基準モデル”

■ 工業用まとめ

製品特徴推奨用途
TSA732強い破泡力高発泡・強撹拌
TSA730バランス型汎用
TSA720分散性重視塗料・均一性重視

3. 【食品用】4品種で考える選定ロジック

対象製品: TSA750S / TSA750 / TSA737 / TSA737F
食品用途では 速効性 × 持続性 × 安全性で選定します。

■ STEP1:速効性が必要か?

▶ YES(今すぐ泡を消したい)

  • 充填工程
  • 表面泡対策

👉 TSA737→ 速効性に優れる標準タイプ

■ STEP2:持続性が必要か?

▶ YES(再発泡を防ぎたい)

  • 発酵工程
  • 循環ライン

👉 TSA737F→ 持続性強化タイプ、 長時間安定

■ STEP3:高負荷(油分・固形分)か?

▶ YES

  • 食用油
  • マーガリン
  • 高濃度食品

👉 TSA750(速効性) / TSA750S(持続性)→ 高負荷環境でも安定した消泡性能

製品特徴製品タイプ推奨用途
TSA737速効型エマルジョン型充填・表面泡
TSA737F持続型エマルジョン型発酵・連続工程
TSA750速効型オイルコンパウンド型高負荷食品
TSA750S持続型オイルコンパウンド型汎用・扱いやすい

4. よくある失敗(工業・食品共通)

❌ 強すぎる製品を最初に選ぶ

→ 外観不良・副作用

❌ 1製品で全工程対応しようとする

→ 工程ごとに最適解は異なる

❌ 添加量で調整する

→ 本質は“製品選定”

5. 安達新産業の提案価値

さらに補足しておきたい重要なポイントがあります。現在、AD-Chemi上では、実際の現場で採用実績が多く、流動性の高いモメンティブ製消泡剤(TSAシリーズ7品種)を中心に掲載しています。しかし実際には、モメンティブ社の消泡剤ラインナップはこれにとどまらず、

  • 特定の食品プロセスに最適化された専用品
  • 極端なpH条件や高温環境に対応したグレード
  • 特殊な界面活性剤系に対応するカスタム設計品

など、用途や条件に応じた多様な製品群が存在します。

👉 AD-Chemi掲載品は“代表的かつ実用性の高いコアラインナップ”

であり、

👉 すべての課題に対する唯一の選択肢ではありません。

だからこそ重要なのは、

👉 カタログから選ぶことではなく、条件に合わせて最適解を導くこと

です。安達新産業株式会社では、掲載製品に限らず、モメンティブ社の幅広いラインナップの中から、

👉 プロセス・用途・課題に応じた最適な消泡剤の選定・提案

を行っています。

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